セルフケア処方
こんにちは。歯科衛生士の丸山です。
先日、東京で開催された加藤正治先生の「セルフケア処方」というセミナーに参加してきました。
今市販でもたくさんのセルフケア用品がありますが、
どれを使ったら良いのだろうか…と疑問に思ったことはありませんか?
実際皆さんからよくお聞きします。
また当院でも、歯科医院専売のセルフケア用品がいくつかありますが、
市販のものとどう違うのか、効果はあるのか…など思ったことはありませんか?
処方というと、「薬」というイメージがあるかと思います。
セルフケア用品も、それぞれの方、その時のお口の中の状態や、
磨き方、かけられる時間、悩み…などからひとりひとりに合ったものを私たちで診断し、
処方することで毎日行って頂くセルフケアが、「ただ磨く、汚れを取る」ではなく
「毎日のお手入れを意味のあるものにし、お口の中の環境を
より良いものにする」ことが可能になると考えています。
今回勉強させていただいたのが、セルフケアの中でも主に
「歯磨剤(歯磨き粉)」についてでした。
歯磨剤には、いろいろな機能を持った成分=薬用成分が配合されてます。
・再石灰化を助ける成分
・歯の結晶を修復する成分
・ステインを取り除く成分
・細菌を殺菌する成分
・歯ぐきの炎症を抑える成分
こういった成分が、各製品で配合が変わり、また入ってないものもあります。
これをそれぞれの方のお口の中の状態に合ったものを
使用していくことが大切です。
例えば、歯周病のリスクが高い方が、「細菌を殺菌・歯ぐきの炎症を抑える成分」が入っておらず、
「再石灰化を助ける成分が多く入ったもの」を使用していたとします。
全く無駄ということはないですが、せっかく使うなら(特に少し高価な物なら)
細菌に対してアプローチできるもの、歯ぐきの炎症を抑えられる成分が入ったものを
使って頂いた方が効果的だと思います。
ここまで読んで頂ければお分かりになると思いますが、毎日行うセルフケアは、
私たちが皆さんにお伝えしている「磨き方」もとても大切ですが、
上記にも書きましたように、「使っていくもの」も同じくらいとても大切です。
「じゃあ実際私は何を使えば良いのだろうか…?」と思った皆さん、ぜひ私たちにご相談下さい。
毎日のセルフケアをサポートさせて頂きたい、
皆さんのお口の中の健康にお役に立ちたいとスタッフ一同考えております。
非常に暑い日々が続いております。
お体にはお気をつけてお過ごしください。