歯石除去とクリーニングの違い
歯石除去とクリーニングの違い、ご存知ですか?
これを同じものだと思われていることがかなり多く、歯科医院側でもしっかり理解しているところが少ないのが現実です。
実はこの2つには明確な違いがあります。
決定的に違うのは、歯石除去は【病気を治すための治療が目的】で
クリーニングは【病気にさせないための予防が目的】な点です。
歯石除去を行うのであれば、保険は適応となります。
ただし様々な制約があります。
保険診療は元来【病気に対しての治療(=対処療法)】として行われます。
歯周病である診断がないと歯石除去はできません。
そのため歯周ポケット検査やレントゲン診査で歯石がついていることで、どこがどのように炎症が起きているのか、
歯石除去をしてどの程度治ったのかという歯石除去前後に検査が必要となります。
つまり検査なしで歯石だけをとることができません。
例えば…
また歯石は歯周病(=歯肉炎、歯周炎の総称)を発生・悪化させる原因のものとして除去しますが、
ヤニや茶渋は病気の発生・悪化に直接影響しないため、基本的に除去はしません。
歯石と一緒についているものは除去しますが、「見た目が気になるので取って欲しい」は出来ません。
つまり、保険適応の歯石除去は【歯石のみ除去】をしていきます。
またここには歯周病を予防するということは含まれていません。あくまでも病気の原因を取り除くまでです。
一方保険外の自由診療のクリーニングは、検査やレントゲンを行わないと歯石除去ができないというような制約はありません。
また医院ごとに独自の方法で行うため、医院によってやり方は全く異なります。
当クリニックの場合、【着色汚れを含む全ての汚れを、お口の中の状況に適した最新器具を使用し、拡大視野下で徹底的に除去】します。
見た目の改善もし、徹底した汚れの除去により、虫歯・歯周病の予防をします。
どこで受けても同じ結果になるということではないため、各医院の内容をしっかり理解して、
お口の中の健康維持ができるように継続し受けていただきたいと思っています。