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精密根管治療

高い成功率で天然歯を長期保存

当クリニックには以下のようなお悩みで来院される方が多数いらっしゃいます。

  • 症状が改善しない 「痛みや腫れが引かない」
  • 治療が長引いている 「治療回数が多い」「痛みや腫れがあるのに様子を見ましょうと言われた」
  • 終わりが見えない・・・ 
  • 根の先に膿が溜まっており治療不可能のため抜歯を宣告された など

皆さんもこんな経験はありませんか?

深い虫歯の治療で歯科医師から「虫歯が深かったので神経をとりました」と言われ、治療が終了してから数ヶ月から数年後に治療が終了した歯に腫れや痛みが生じ、歯科医院を訪れた際「根の先に膿が溜まっているので再治療をします」または「再治療ができないので抜歯をします」と言われ、疑問に感じながらも渋々早期抜歯に同意されている方は決して少なくないのではないでしょうか?

なぜ治療が終わった歯に膿が溜まるのでしょうか?
なぜ再治療ができないのでしょうか?
これは仕方が無いことなのでしょうか?

実はこのようなことは日本では珍しいことではないのですが諸外国ではあまり起こっていません。
なぜでしょうか?それは、諸外国ではエビデンスに基づいたガイドライン(世界標準治療)に沿って診査・診断から治療が行われているため成功率が高く、歯科医師ごとの結果にバラつきが生じにくくなっています。しかし、日本の健康保険での治療法では世界標準治療と比較して明確なガイドラインが無く、手法も古典的で歯科医師の経験則で治療が行われており、さらに診療報酬が極めて低く設定されているために世界標準治療で使用する高額な医療器機や材料を完備し十分な時間を確保して治療を行うことは不可能なため、結果として最良な治療が行えず失敗ケースが増えていると思われます。

安価で成功率が高い治療が行えればそれに越したことはありませんが根管治療に関してそれは無理な話であることを患者さんにも知っていただきたいと思います。

当クリニックでの根管治療のゴールは「不快症状や精神的心配からできるだけ短期間に治療を終了しストレスから解放して頂く」ことです。

根管治療とは ~なぜそんなに難しい治療なのか~

  1. 歯の内部に炎症が及んだ際、歯髄(神経・血管)組織の除去を行い歯を保存する。
  2. 細菌感染が根尖孔外に及ばないよう根管洗浄を行い根管内細菌を減らしたのち、緊密な根管封鎖をし根尖性歯周炎を予防する。

歯の内部の根管形態は解剖学的に編目のような複雑な構造のため、その内部にある歯髄組織や細菌などを全て除去することは不可能です。根管治療は唯一「直視直達が出来ない」歯科治療です。
当クリニックではこの難しい処置に対して専用設備を用い、「世界標準治療」に対応しています。

Reason 01欧米の根管治療のガイドラインの遵守

当クリニックは2007年に一般歯科(保険診療)として開業して今年で16年が経ちますが、その間欧米で行われている世界標準の根管治療(自由診療)を行う為の専門知識と技術を習得し、専用設備、器具機材、薬剤などの環境整備が整ったため2022年4月より根管治療専門クリニックとしてリニューアルしました。
今後も研修参加や技術力の研鑽に励み、患者さんのお役に立てるよう努めていきます。

  • 日本歯内療法学会(JEA)
  • アメリカ歯内療法学会(AAE)
  • 日本顕微鏡歯科学会(JAMD)

Reason 02根管治療専用設備の完備

世界標準の根管治療を行うためには数多くの専用設備が必要となります。
おそらく歯科治療の中で最も多くの設備・器具器材が必要とされるのが根管治療でしょう。

CBCT(コーンビームCT)の使用

正確な診査診断から治療計画を立てる歯科用CT

歯の内部の状態を把握するために一般的に用いるレントゲン写真は平面的な2次元画像のため、部分的にしか把握することが出来ませんでした。CTを用いることで立体的な3次元画像により複雑な根管内部やその周辺の状態をより正確に把握することができ、その後の治療計画に大きく影響が出ます。

また、医科用CTと比べて被ばく量は非常に低いため、体への負担も最小限に抑えられています。

2次元画像では「?」の部分の状態が明瞭にわかりにくいですが、3次元 CBCTでは白く囲った部分に病変の位置・大きさが正確に認識できます。

根管治療専用マイクロスコープ カールツァイス社製最上位モデル PRO ERGO 中信地区で初導入

「見えない」治療から「見える」治療へ

肉眼で見ることのできない歯の内部を拡大と高照度のライトを用いて見ることができるため、根管の解剖学的形態や感染状況を正確に把握し、専用器具を用いて精密な治療が行えます。

Reason 03様々な状態への対応

~根管治療を大きく分けると以下に分類されます~

  • 初回根管治療(抜髄処置、感染根管処置)
  • 再根管治療(過去に根管治療を行ったが予後不良になった場合の治療)
  • 外科的歯内療法(通常の根管治療で治癒しなかった場合の治療)
  • 穿孔修復(過去の治療で根管内部に穴が開いてしまった場合の治療)
  • 異物除去(過去の治療でリーマーが破折し残留してしまった場合の治療)

~通法で治癒できない場合への対応~

歯根端切除術

当クリニックでは、通法の根管治療では治癒に至らないケースにも対応可能です。外科的に根尖部を切除して感染源の除去と確実な封鎖を行います。

この「歯根端切除術」という術式によって抜歯を回避し、歯を保存することができます。これも非常に難易度が高い手術です。

マイクロスコープ・CT・歯根端切除用の器具・機材・薬剤を用いて最小の侵襲で最大の効果が出せるよう努めております。

Reason 04必要十分な診療時間の確保と短期間治療

一人ひとりに充分な診療時間を確保

根管治療は短時間の診療では十分な治療はできず、長期にわたる通院では再感染や歯の破折のリスクが高くなるためできるだけ短期間に終了させる必要があります。

当クリニックでは1回の診療時間は60~120分ほどの時間をかけ、平均1~3回の通院で治療が終了します。

Reason 05根管治療だけで終了ではない

根管治療が終了し、根管内部が封鎖された後、再び細菌が根管内部に侵入しないようにする必要があります。具体的には唾液に含まれる細菌の影響を受けないよう、修復物接合部は適合の良い物を強固に残存歯と接着する必要があります。それ以外にも歯根部の破折を防ぐために、歯の内部補強と咬む力で壊れないように人工歯の材料選択やかみ合わせのバランス調整など細かな点にも配慮することで根管治療後の長期安定は変わっていきます。


質の高い根管治療+質の高い歯冠修復→良好な長期安定

さらにメンテナンスも必要

どんなに質の高い根管治療を行っても口腔内に細菌が増殖してしまっては再感染のリスクは高くなります。また咬むことによって人工歯のすり減りなどで咬み合わせも変化し、知らない間に負荷がかかっているかもしれません。自覚症状が出にくい根管治療歯は、無傷の天然歯より定期的な管理が必要です。当クリニックでは患者さん個々の状態に合わせて、専用器具を用いて治療後の良好な長期安定を実現するために3~6か月に1回のメンテナンスをお勧めしています。