インプラント治療
インプラントシミュレーションの流れ
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診査・診断
インプラント治療を行う際に必要な検査と治療方針を決定します。
インプラント治療はすぐに手術ができるとは限りません。患者さんの骨や歯茎の状態によって、どの位の準備期間が必要か判断します。
Immediate | 抜歯後すぐに埋入可能 |
Early stage | 歯肉の回復を待って(4〜8週後)に埋入 |
Late phase | 骨造成後(12〜16週後)に埋入 |
Late stage | 骨造成後、十分に待って(16週間以後)に埋入 |
「歯科用ワックス」で歯の模型を作製して最終的な歯並び・咬み合わせをシミュレーションします。
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DTXによるシミュレーション
最終的な歯の形態をどのようにするかを決定し、これをスキャンしてCTデータと重ね合わせ、プランニングソフト(DTX)上で視覚化します。
DTXから適切なインプラント埋入位置をプランニングし、実際の手術で使用する「サージカルテンプレート」が完成します。このサージカルテンプレートを使用することで、シミュレーションで決定した位置に正確にインプラントを埋入することができます。
埋入位置(インプラントポジション)の大切さ
適当に骨がある位置にインプラントを埋入してしまうと、その上に接続される歯冠部の形態がおかしくなり、歯肉の炎症やかみ合せの不良が発生します。この状態からリカバリーするためには、インプラントを撤去したうえで失った骨や歯茎を再生させるなど、多くの時間と費用、肉体的苦痛が伴ってしまいます。
インプラントの埋入方向悪いため歯冠部の形態がおかしくインプラント周囲炎を起こしている
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ガイドサージェリー
サージカルテンプレートを用いて、すでに決められた位置にインプラントを埋入します。フリーハンドでの埋入に比べ決して埋入位置がずれることはありません。また症例によっては「切らないで」手術を終えることができます。
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即時加重、仮歯装着~最終補綴
即時加重(手術と同時に仮歯を入れ、見た目と機能を早期に回復させる治療)を選択できると判断した場合は、術前にあらかじめ仮歯を用意しておきます。インプラントを埋入した後すぐに仮歯を装着しますので、見た目にも自然な状態でお帰りいただけます。
最終補綴物はインプラント補綴の経験豊富な技工士によって制作させていただきます。